今回は、しつけの基本とも言える「お手」の覚えさせ方について書きたいと思います。
お手は子犬の時期の方が簡単に覚えやすいので、早めからしつけておくことをオススメします。
その理由は、子犬はよく「遊んで」といって片手を出す仕草を自らしますので、それを利用するとお手・おかわりを覚えやすいからです。
まぁ、「遊んで」と片手を出す仕草は悪魔的に可愛いので、可愛さに悶えすぎてしつけを忘れないように注意してくださいね(笑)
お手を覚えさせるメリット
お手はいわば単なる芸のひとつのようなイメージがあるかもしれませんが、お手を覚えさせることには愛犬との日常生活の中で
- ブラッシングのとき
- 散歩から帰ってきた際に足を拭くとき
- 怪我をしたときに手入れをしてあげるとき
のようなシーンでメリットがあります。
また、警戒心が強く怖がりな犬は、初対面でのあいさつを一通り終えた後でも威嚇しようとする場合があります。
しかし、お手をさせると甘えるポーズが自然と取りやすくなり、初対面でも仲良くなりやすいという場合があるようです。
さらに、これは基本的に好ましくはないのですが、犬との主従関係が壊れてしまっている場合、それを修復するのにも一役買います。
お手をさせて命令に従わせることで、犬に上下関係を再認識させるようにして、しつけをやり直すきっかけにつなげることができるからです。
お手の上手なトレーニング方法
お手のトレーニング方法は単純なものです。
- 犬と向かい合う
- 犬の肉球の後ろのあたりをコチョコチョとくすぐる
- 触った足がピクッと動けば褒めてご褒美をあげる
これを繰り返していくうちに「足を上げる=褒めてもらえる行為」という認識になっていき、数回に一回は足を上げるようになってきます。
そうすると、そこですかさず足を手に乗せて、「お手」と命令します。
次第に「足を手に乗せればご褒美がもらえる」と認識するようになり、お手を覚えていくでしょう。
注意点
・ご褒美は小さくてヘルシーなものにする
・ご褒美をあげすぎると、「お手はご褒美をもらうための儀式」という認識になってしまうので、褒めてあげることも織り交ぜながらやる
・お手を完璧に覚えた後でも、成功するたびに褒めてあげることを忘れない
まとめ
今回は、基本的なしつけであるお手のトレーニング方法について書きました。
おかわりについても同じやり方で覚えさえることができますので、チャレンジしてみてください。
大切なのは「ご褒美をくれるときしかお手をやらない」という状態にしないことです。
おやつばかり与えるのではなく、「褒めてあげる」ということを第一にトレーニングしていってくださいね。