前回は、犬が分離不安になってしまう様々な原因についてお話ししました。

僕の経験上、生後3ヶ月以内の社会化というのはけっこう重要です。

 

やはり仔犬のときは気を遣って「誰にも触らせない」「他の犬と接触させない」ようにしがちですし、気持ちは痛いほど分かります。

 

しかし、人間でも「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、幼少期に出来上がったマインドを大人になってから変えるにはそれなりの苦労が伴うもの。

 

人慣れ・犬慣れは早いうちから進めることをオススメします。

そして、今回は犬の分離不安はどのようにすれば改善できるのか、その方法について解説したいと思います。

僕が実践した犬の分離不安の改善方法

どのようにしつけをすれば分離不安が改善されるのか、僕が実践したのは以下の5つのステップです。

分離不安を改善する5ステップ
1.自立トレーニング
2.外出する素振りを見せる
3.外出する時間を少しずつ増やす
4.外出前後の数十分は構うのをやめる
5.主従関係を明確にする
この5つの行動を地道に繰り返すことで、犬は飼い主の外出に慣れていきます。
慣れてしまうと、犬の中で飼い主の外出というものは”何でもない日常の出来事”という認識に変わっていくのです。
では、1つずつみていきましょう。

1.自立トレーニング

飼い主がトイレやお風呂に行く度に後をついてくるという行動をやめさせましょう。
途中でドアがあれば、そっと閉めて物理的に追ってこれないようにするのも手です。
また、寝るときは犬専用のスペースにハウスさせましょう。
寝る時もベッタリ一緒にいると、いつまで経っても自立しないというのは人間の子供と一緒ですね。
そうやって飼い主との距離をいい意味で少しずつ離していくことが大切です。

2.外出する素振りを見せる

犬というのは驚くほどに飼い主の行動パターンを覚えています。

何時に仕事に出かけて何時頃に帰ってくるか、きちんと分かっているという仕草を見ている方も多いと思います。

 

また、時間ではなく「この行動をしたら次は出かける」というように、飼い主の行動の順番で覚えている犬もいます。

 

ちなみに、うちの犬は僕が朝に洗濯物を干したら出かける、散歩用にスウェットに着替えたら散歩、というようにきっちりとチェックしているようです(^_^;)

 

ですので、飼い主の行動パターンを覚えているが故に、外出する行動を見ただけで落ち着きが無くなったり、後追いしたり吠えたりといった分離不安の症状が出ます。

 

そこで、この習性を逆手に取って、服を着替える、上着を羽織る、カバンに物を詰める、というような出かける時にとる行動をあえて取ってみましょう。

 

玄関まで行って靴を履き、また部屋に戻る、鍵を持ってジャラジャラと音を立ててみる、といった普段室内にいるだけのときにはしないような素振りを見せてみるのです。

 

こうすることで、飼い主のそのような行動を見た犬は、飼い主の外出を予測するものの、それが外れます。

繰り返すことで予測できなくなり、飼い主が出かける素振りをしてもだんだんと反応が鈍くなってきます。

 

3.外出する時間を少しずつ増やす

外出する素振りを見せては戻るという行動に慣れてきたら、次は実際に外出してください。

と言っても、最初は数秒でドアを開けて戻ってきます。

 

そして、数秒を数分、1時間、2時間と外出時間を少しずつ伸ばしていきます。

 

そうすることで、独りで過ごす時間に慣れさせるのはもちろん、犬の中で「外出しても飼い主は必ず帰ってくるものだ」という認識が芽生えます。

 

4.外出前後の数十分は構うのをやめる

外出する前に

 

「行ってくるね」

「すぐ帰ってくるからね、いい子で留守番しててね」

 

と大げさに話しかけると、犬は飼い主の外出を予測し、不安な気持ちになってしまいます。

ですので、出かける前はあえて話しかけないようにしてみましょう。

 

また、外出時前に飼い主の匂いがするものやお気に入りのオモチャ、おやつの入ったオモチャをさりげなく置いておき、そっちに気を取られているうちに独りの時間を過ごせるように持っていけばベストです。

 

そして、帰宅時は黙って部屋に入ります。

犬が興奮していてもあえて無視し、落ち着いてからコミュニケーションを取るようにしてください。

 

ちなみに、部屋の中でイタズラをして荒らされていたり、トイレ以外の場所で排泄をしていたとしても叱らずに黙って片付けてください。

 

これは非常に重要です。

 

なぜなら、犬は悪い行動してすぐに叱らないと「悪いことをして叱られている」という認識を持たないため、怒られている意味を理解できないからです。

 

時間が経ってから叱っても全く意味がわからず、しつけどころか人間不信にさせるだけなので注意してくださいね。

 

5.主従関係を明確にする

愛犬を溺愛するあまり、無意識にこんな行動を取っていませんか?

 

  • ごはん・遊び・散歩など、犬からの要求に応えて与える
  • 飼い主の布団に勝手に入ってきて一緒に寝る
  • 飼い主の膝の上に勝手に乗る
  • 飼い主の持ち物をオモチャにして遊ぶ

 

犬が要求し、飼い主がそれに応じて与えるというのは、実は犬の服従本能に逆らうことになり、犬にとって無意識にストレスになるのだそうです。

 

膝の上に乗ってきたり、布団に入ってくるなどの行動は、正直めちゃくちゃ可愛いのでウェルカムにしたい気持ちは分かるんですけど、そこはグッと堪えましょう。

 

逆に、こちらから声かけしてそのような行動を取らせる分にはOKです。

 

大切なのは、犬とのコミュニケーションは「飼い主の呼びかけから始める」ということです。

そうすることで、「飼い主がリーダーである」という認識をしっかりと持たせることに繋がるからです。

まとめ

以上が、犬の分離不安を改善する方法です。

僕はこの方法を地道に繰り返すことで、愛犬は無事平気で留守番できる子へと成長しました。

 

ただ、ひとつだけ注意点があります。

 

それは、家族と同居されている方であれば、あなたが家にいない間、家族にも同じように振舞ってもらうことです。

 

あなたがせっかく分離不安改善のしつけ行動を取っていても、他の家族が分離不安を助長する行動を取っていればせっかく苦労が水の泡です。

 

すぐに結果が出ずとも焦らず、愛情を持って長い目でみながら根気強くトレーニングしてみてくださいね。

おすすめの記事