東京五輪代表枠残り1枠を争う大阪国際女子マラソン(MGC)2020で、キャリアの集大成が期待されていた福士加代子選手が途中棄権しました。

 

今回のレースを2時間22分22秒以内の日本人1位で走れば、東京五輪の代表権を獲得できる可能性があるレースだっただけに、福士選手も相当気合を入れて臨んでいましたが、一体何があったのでしょうか?

福士加代子が棄権した理由は何?

大阪国際女子マラソンとは、「MGC=マラソングランドチャンピオンシップ」の女子第二弾で、大阪市のヤンマースタジアム長居を発着点とする42.195㎞のレースです。

 

福士加代子選手の他にも小原怜選手や松田瑞生選手といった日本のトップランナーが参戦し、「2時間22分22秒以内の日本人1位」という目標に向かって序盤から激しいレース展開となりました。

 

そんな中、22㎞を過ぎたあたりで福士選手が「ごめん、やめるわ」と叫ぶ様子がテレビに映し出されており、25㎞を過ぎたあたりで棄権となりました。


この結果に、ファンからは「怪我でもしたの?」と心配の声があふれています。

 

調べてみたところ、今のとこ怪我が原因というわけではなく、今回は思うような走りができていないことから、3月の名古屋ウィメンズマラソンに備えて前向きな意味での棄権という決断をしたという見方が強いようです。

 

レース後、福士選手自身もインタビューで

 

「なんでこんなにスピードが出ないのかと思った」

 

と自身のコンディション不良を告白。

 

さらに、棄権を決断した理由について

 

「次の名古屋に向け今やめないと、と判断した。展開によっては名古屋を走らないといけないかも、と事前に考えていた」

 

と語っています。

福士選手の今回の危険については、ネットでも様々な声が上がっています。

 

今回のレースは5キロ通過で16分36秒、10キロ通過で33分07秒、15キロ通過で49分43秒と非常にハイペースな展開となり、福士選手の想定とは違っていたという可能性があります。

 

20キロ手前から苦しそうな表情となり、先頭集団から徐々に離されていってしまいました。

 

このような難しい展開の中でも、福士選手は序盤には先頭集団の後方に位置付け、後半でのスパートを狙っていましたが、当日のコンディション等から、このままでは設定記録を超えることはできないと判断しての棄権だったと思われます。

福士加代子は引退する?

このように、一旦は名古屋ウィメンズマラソンに向けて再調整するために今回の大阪国際女子マラソンは敢えて捨てた、という見方がされていますが、一方で「これで引退してしまうのでは?」という声も聞こえています。

 

なぜなら、レース前、福士加代子選手はMGCファイナルチャレンジ第2戦である今回の大阪国際女子には相当な覚悟を賭けていることを語っていたからです。

 

レース前の24日、ホテルニューオータニ大阪で開かれた記者会見では、福士選手は今回の大阪国際女子マラソンについてこう語っていました。

 

「陸上競技人生をかけて、レースをしたいと思いますし、これからの自分の人生が良くなるというか、自分の人生につながるようなレースにしたい」

 

もうすぐ38歳となる福士選手。年齢が全てではありませんが、それでも否が応でも「引退」の2文字が迫っていることは本人も自覚しているのでしょう。

さらにはこんな発言も。

 「初めてマラソンをやったのがこれ(大阪国際)なので、いっぱいいろんな思い出があります。嫌な思い出と楽しい思い出と…。そんな大会です」

 

「陸上競技人生を賭けて」

「これからの自分人生につながるような」

「いっぱいのいろんな思い出」

 

このような発言から、どうしても今回のレースがマラソン選手としての集大成であり、負けたら引退なのでは?という印象を持ったファンもいたようです。

 

レース後のインタビューでは次の名古屋への出場を考えての危険だと語っていましたので、すぐに引退はないかと思いますが、途中危険となるようなコンディションだったという点についてはやはり心配ですね。

昨年のレースで福士加代子が転倒した原因は?

今回のレースで途中棄権した福士加代子選手ですが、実は昨年の大阪国際女子マラソンでも完走せずに途中危険しています。

 

その理由は、レース中の転倒。

 

 

12キロを過ぎたあたり、先頭集団にいた福士加代子選手ですが、前の選手と足が絡まってしまいます。

 

この瞬間、福士選手は「足を痛めたくない」との思いから、なんと頭から倒れてしまいます。

 

人間というのは普通、転倒しそうになったら頭や顔を無意識に守るものなのに、足を痛めないために咄嗟の判断で頭から倒れるなんて・・・アスリートのプロ意識というものは凄まじいですね。

 

この転倒により、両膝や右目の上から出血。

それでも諦めずに集団に戻りましたが、25キロ手前で振り落とされてしまいました。

レース後、福士選手はこの時点で「意識が朦朧としていた」と告白しています。

 

結局、35キロ過ぎに永山監督の説得を受け入れ、途中危険しましたが、流血しながらも諦めずに走る姿は人々の心を熱くしました。

 

 

昨年に続いて今年の大阪国際女子マラソンも棄権という形で終えてしまった福士選手。

彼女にとって大阪のレースが鬼門とならなければ良いのですが・・・。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、大阪国際女子マラソン2020での福士加代子選手の棄権について

 

  • 棄権した理由は?
  • 引退はある?
  • 昨年の大阪国際女子マラソンで転倒した原因は?

 

について書いてみました。

 

このレースでは松田瑞生選手が2時間21分47秒で優勝し、日本陸連の設定記録(2時間22分22秒)をクリアしたことで東京五輪代表の最有力候補となったと言われています。

素晴らしい走りでした!おめでとうございます!

 

しかし、五輪代表選考については結果が出るまで何が起きるか分かりません。

福士加代子選手も次の名古屋ウィメンズマラソンに向けて頑張って欲しいですね。

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^^)

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