コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年3月1日開催予定の東京マラソンの一般参加者の出走を取りやめるという決定が発表されました。
しかも、参加料の返金は行われないとのことで、参加予定だったランナーからは不満の声があふれています。
今回は、東京マラソンの一般参加者取りやめによる今後の対応について書いてみました。
目次
参加可能なエリート選手とは?
一般参加を取りやめてエリート選手のみで実施すると決定された東京マラソン。
何故エリート選手のみ参加可能となったのでしょうか?
東京マラソンのエリート選手基準とは?
東京マラソンでは、ランナーをいくつかの区分に分けています。
①一般
6時間40分以内に完走できる者
②準エリート
「RUN as ONE – Tokyo Marathon 2020」に定められた推薦基準に達する者
③エリート
・2019年度日本陸上競技連盟登録競技者で、別途定める参加基準に達する者
・招待選手(日本陸上競技連盟が推薦する国内・海外の者)
④車いす一般
レース仕様車で2時間10分以内に完走できる者
⑤車いすエリート
・2019年度日本パラ陸上競技連盟登録者かつ2020年IPC登録予定者で、大会当日にWorld Para Athletics国際クラスT53・T54でクラスステイタスRまはCを所持している者
・なおかつWorld Para Athletics公認大会で、男子1時間50分以内、女子2時間以内の記録を有する者。
・招待選手(日本パラ陸上競技連盟が推薦する国内・海外の者)
上記のうち、③と⑤がエリート選手の基準になりますので、今年の東京マラソンではこの選手のみが出場できます。
エリート選手の基準タイムは?
では、エリート選手になるためにはどのくらいのタイムを叩き出す必要があるのでしょうか?
結論から言えば、2017年2月月以降のフルマラソンで、以下のタイムを出している必要があります。
- 男子=2時間21分以内
- 女子=2時間52分以内
エリートという名にふさわしい、相当速いタイムですね。
ちなみに、フルマラソンの男子の平均タイムは「4時間36分49秒」、女子は「5時間7分55秒」です。
こうして見ると、エリートの参加基準タイムがいかに厳しいものかを思い知らされますね。
東京マラソン2020のエリート選手
東京マラソン2020に参加するエリート選手は、以下から確認することができます。
男子が133名、女子が43名で計176名となっています。
東京マラソンの参加料が返金されない理由
東京マラソン2020の一般参加取りやめに伴い、参加料の返金は行われないとアナウンスされています。
参加料は国内が16,200円、海外が18,200円と決して安くない値段です。
アーティストのコンサートだって中止になれば全額返金されるのが当たり前ですから、申し込んだ東京マラソンに参加できないのに返金されないなんて、納得できないですよね。
では、なぜ返金されないのか?
その理由は東京マラソン2020のエントリー規約の文言にあります。
「積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません」
このように、エントリー規約に返金される対象となる事由が明記されているんですね。
また、チャリティ寄付金も規約により返金しないとアナウンスされています。
新型コロナウィルスの感染拡大は国としても非常事態であり、融通をきかせてもいいのではないかと個人的には思うのですが・・・。
日本人も来年参加料免除に変更される?
中国人ランナーだけ来年無料に
参加費が返金されないことに加えて、物議を醸しているのが来年のエントリーについてです。
東京マラソン財団は14日、臨時理事会で中国在住者で参加予定だったランナーに来年の参加用免除を決定しています。
これは、コロナウィルス感染拡大防止のため、今年の参加自粛を促すのが目的です。
一方で、日本人ランナーについては来年大会の出走権は与えらえるものの、参加料は別途徴収されます。
このことから「不公平だ」と不満の声があふれています。
参加料返金や日本人の来年大会無料の可能性
このように、「参加料の返金なし」「来年大会で無料になるのは中国人ランナーだけ」という決定がなされている2020東京マソンですが、今後の対応は変わらないのでしょうか?
東京都の小池百合子知事は、参加料が返金されないことに関して
「都として、この取り扱いについて何ができるか確認する」
と発言しています。
さらに、中国人ランナーへの対応についても、2020年2月7日発表の時点では「返金なし」だったのが、2020年2月14日発表では「2021年大会の参加料免除」と変更がされています。
このような経緯を踏まえ、世間の声により今後の対応が変わるという可能性は、まだあり得るのではないかと思われます。
参加料の返金もしくは日本人ランナーの来年大会の参加料免除、このどちらかは実現してほしいところですよね。
東京マラソン一般参加取りやめに対する世間の声
今回の東京マラソン2020一般参加取りやめに関して、世間の声を集めてみました。
東京マラソン、一般参加者の出場を取りやめにしたのは賢明な判断だと思うけど「払った参加料はいっさい返金しない」「チャリティー寄付金もいっさい返金しない」「来年エントリーする場合は新たに参加料を支払え」って、安倍晋三の35年来の親友の詐欺グループ「ジャパンライフ」並みに悪質だな。
— きっこ (@kikko_no_blog) February 17, 2020
一般参加中止が決まった東京マラソンなんだけど、日本人には返金無し、中国人には返金って、さすがに意味わからんわ。
日本人への対応←→中国人への対応 pic.twitter.com/OgY8M1ig3h
— える (@lTfC8qI4PATLiaC) February 17, 2020
東京マラソン中止の速報を見て、会社トイレで泣いた😢
だってさ、朝4時に起きて走ったり、週末には20km以上のロングを頑張ったりしてこの日に備えてきた。急に違う大会に出られるわけでもなく、今シーズンはこれで終了ということ。ハーフ1本残ってるけど、やるかわからないもんね。— ゆと@3/1東京マラソン、3/22練馬こぶしハーフ (@yukomiya0603) February 17, 2020
東京マラソン返金なしは規約らしいからいいとして、中国からエントリーした人は来年は参加費免除ってのはおかしくないかい。#返金なし#東京マラソン pic.twitter.com/z4orf8u5Ay
— ちと (@aadnnnc) February 17, 2020
やはり、返金なしという点や、日本人ランナーと中国人ランナーとの扱いが不公平であることに不満の声が上がっていますね。
また、何よりもせっかく「せっかく練習してきたのに走れないことが残念」という声も散見されました。
本当に残念ですよね・・・。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は東京マラソン2020について
- 参加可能なエリート選手とは?
- 返金されない理由
- 日本人も来年大会の参加料免除に変更となる可能性
という点を調べてみました。
当日を楽しみに準備してきたランナーの皆さんは本当に残念だと思います。
引き続き、運営の今後の対応に注目していきましょう。
以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^^)