仮面女子のメンバーで“車椅子アイドル”として知られる猪狩ともかさんがグループを卒業することを発表しました。
猪狩ともかさんは2018年4月、強風で倒れた看板の下敷きになったことで脊髄を損傷し、下半身麻痺に。
その後は車椅子での生活となりましたが、事故から約4ヶ月後にステージ復帰を果たします。
そんな猪狩さんの卒業発表について、その理由などを調べてみました。
猪狩ともかが仮面女子を卒業するのはなぜ?
猪狩ともかさんは2月17日、秋葉原の仮面女子カフェ2部公演でグループから卒業することを発表しました。
今後は9月19日に羽田でワンマンライブを行って卒業すると報告しています。
ただ、グループは卒業しても事務所には在籍し、タレントとしての活動は継続するとのこと。
“車椅子アイドル”として唯一無二の存在感を放っていた猪狩さんですが、なぜこのタイミングで卒業するのでしょうか?
猪狩さんは
「車いすで活動するアイドルとして注目していただくことがなかったら、卒業後に一人で活動していける人ではなかったと思う。けがしたことによって開けた新しい道だと思う。」
と語っており、さらに
「けがをして失ったものも多いけど、やりたいことが明確になった。新しい可能性を信じて頑張りたい。すごい寂しいけど、卒業してもアリスプロジェクトで活動を続ける。これからもずっとつながっていたい」
とも。
つまり、怪我をして車椅子生活になったことで新しい道=やりたいことが見つかった、という前向きな理由で卒業するということですね。
車椅子アイドルの猪狩さんだからこそできることを見つけたのではないでしょうか。
具体的にやりたいことが何なのかは語られていませんが、ヒントは猪狩さんの現在の活動と繋がっているのでは?と思います。
猪狩ともかの現在の活動
事故から4ヶ月でステージ復帰を果たし、車椅子アイドルとして活動を継続してきた猪狩ともかさんですが、現在も週に1、2回はリハビリに通っているそうです。
リハビリでは主に1人で行動できるようになるために基本動作を行なっているようで、車椅子からベッドに移るときなど腕の力を使うので、腕がたくましくなったそうですよ。
またライブには週1回程度のペースで出ているようですね。
また、車椅子アイドルとしてパラスポーツ(障がい者スポーツ)を広めるために精力的にメディア出演しており、その功績が認められて『パラスポーツ・バリアフリー応援大使(パラ大使)』に任命されています。
パラ大使としての活動としては、例えば2019年10月に行われた第32回東京国際映画祭・特別上映作品『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』の舞台挨拶に出席しています。
また、猪狩さん自身もパラスポーツを体験しているそうで、卓球、水泳、テニス、バスケ、ボッチャ、射撃、フェンシングなど幅広くやってみたみたそうです。
さらに、ライブ出演だけでなく、演出にも挑戦しているそうです。
「怪我をしたからこそ、やりたいことが明確になった」と卒業理由を語った猪狩さん。
今後は下半身麻痺という試練を乗り越えた彼女にしかできない仕事を続けていくのでしょうね。
猪狩ともかの父親について
猪狩ともかさんが車椅子アイドルとして復帰を果たした影には、ご家族の手厚いサポートがありました。
その中でも父・充孝さんは救命救急士をしていたこともあり、事故直後に医師から負傷箇所のレントゲンフィルムを見せられた際は「画像を見た瞬間、愕然としてしまいました」と語っています。
職業柄、脊髄損傷だとすぐに気づき、「すぐ先の灯がなくなってしまった」「苦しかった」と以前テレビの取材を受けた際に答えています。
その充孝さんは119番司令室に勤務しており、仮眠を取りながらの24時間勤務を終えた後、朝に猪狩さんをリハビリに送るというハードな生活をしながら娘の復帰をサポートしてきました。
もともと猪狩さんのアイドル活動に反対していた充孝さんは、以前は娘とあまり話をすることもなかったそうです。
しかし、入院中は毎日病室にお見舞いに行き、復帰後は仕事場にも同行するなど、猪狩さんの車椅子アイドルとしての活動をサポートする中で、父娘の距離が縮まり、家族の絆が強くなりました。
また、猪狩さんが怪我をしたとき、充孝さんは事務所に「ごめんなさい、娘は働けません。」と言ったところ、事務所は「大丈夫ですよ、全然。車椅子でもできることはたくさんあるので。」と言われたことで救われたそうです。
娘を支えてくれる事務所の姿勢に感銘を受けて、当初はアイドル活動を快く思っていなかった充孝さんが「一生そこで働きなよ」と言うまでになったとか。
不幸な事故ではありましたが、家族の絆が深まるきっかけにもなったのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は仮面女子のメンバーで車椅子アイドル・猪狩ともかさんの
- 卒業理由
- 現在
- 父親との関係
について調べてみました。
卒業まではもちろん、卒業後の活躍も楽しみですね。
以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^^)